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くすのき法律事務所
弁護士小野郁美（兵庫県弁護士会所属）
出産で子どもに障害（脳性麻痺等）が残ってしまった、
ママに障害が残ってしまった…
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産科の裁判例：常位胎盤早期剥離、帝王切開の遅れ、脳性麻痺の判例
東京地方裁判所平成14年5月20日判決
キーワード 常位胎盤早期剥離、帝王切開の遅れ、脳性麻痺
【事案概要】子が脳性麻痺になったのは、①胎児心拍数の計測を行わなかった、②直ちに帝王切開を決断しなかった、③ウテメリンの投与をしたためである、と主張した。
【判決の骨子】①常位胎盤早期剥離を疑って胎児心拍数の計測をする義務を怠った過失があり、②直ちに帝王切開の施行を決断しなかった過失があるが、仮にこれらを尽くしていても、娩出の時刻が早まるのは30分程度であり、これによって低酸素性虚血性脳症や脳性麻痺等の結果が回避されたどうかは不明である。そこで、医師の過失と後遺障害との間に因果関係は認めることはできないが、重い後遺障害の程度が少しでも軽い状態で成長できる可能性を侵害されているとして、慰謝料を認めた。
【備考】請求金額合計1億5027万円余 認容額660万円
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